プロジェクトについて
- 概要 -

「虹の翼プロジェクト」の経緯(2022年10月現在)について

2021年10月より、老朽化した施設の移転計画を見据えた会独自のクラウドファンディング「虹の翼プロジェクト」を進めておりました(詳しい経緯はこちら)。

しかし、この春に施設の建物の所有者が変わり、当初の想定よりも早く立ち退かなくてはいけない可能性が浮上し、一日でも早い移転資金を確保する必要が出てきました。
そのような事情から当初の計画を変更し、クラウドファンディング会社のクラウドファンディングに挑戦することとなりました。

2022年8月より、45日間に渡ってREADYFORのクラウドファンディングを実施し、その間「虹の翼プロジェクト」は一時休止させていただきました。
2022年9月末、皆様のおかげで、クラウドファンディングは第二目標額を上回るご支援をいただき、無事終了いたしました。

現在、移転先の整備作業が進行中ですが、すでに当初の想定を上回る設営費が必要であることが判明しております。
そのため「虹の翼プロジェクト」を再開し、移転先の設営費を募ることとなりました。
引き続きご理解・ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

野鳥を取り巻く現状

現在、新型コロナの影響で、傷病センターでは野鳥の受け入れが禁止になったり、人間の生活圏内で怪我をしている鳥が発見されたとしても、どの自治体もほぼ放置状態です。
もう飛ぶことのできない子でも放鳥するように言われますし、ニワトリや鳩、カラスについては処分が当たり前のように言われます。

小鳥レスキュー会では、そのような鳥たちを助けたり、日々お世話をしていますが、ニワトリや野鳥をケージの中に入れておくことが、最善とは考えていません。
助けた命の行き先、最終地点を想像して今頑張ってます。

また現在、施設では高齢の鳥たちが増えています。
施設に保護されている大きなニワトリたちにも、元気なうちに地面での生活をさせてあげたいと思っています。

対象

本プロジェクトの対象は、傷ついた野鳥のほか、捨てられたニワトリ・鳩などの収容施設の設営費になります。
今はやむなくケージの中で保護している、屋内の飼育に不向きな鳥たちに新たな場所を提供してあげたいと考えています。

 
 

最後に

日本は野鳥に対してのレスキューやサポートについて、あまり優しくありません。
民間の保護団体やボランティア・寄付についても、諸外国と比べると意識のレベルも低いです。
いつか日本国内にも、鳥の種類を限定せずに受け入れたり、レスキューをしてくれる施設がたくさん増えてほしい、という思いからここまで活動してきました。

都心部に住む鳥たちほど、時に害鳥と呼ばれ、人間が開発してきた建造物や釣り針などの道具によって怪我をしたり、中毒などで命を落としてきました。
里山にはレスキューはあまり必要ありません。都心部だからこそ、迷子や放置の問題も発生します。
私たちが住んでいる街は、もともとは鳥たちが住んでいた場所だったはずです。

鳥は怪我しているところを助けるだけでは幸せになれません。
治療や日々のお世話が不可欠ですし、そのための場所も費用も必要となります。

この場所が必要な場所であると思ってくださった方が、少しでも力を貸していただけることを切に願っています。